エンジンがかからない発電機の修理
更新2022/5/19
SF-2600Fを修理しました
 
リコイルスタータで始動せず、原因はエンジンキーが空回りしていて
ロータリSW部が動かずこのためエンジンプラグからスパークが出なくなっていた。
 
SF-2600F 発電機(2013年1月購入)
 
 
エンジンキーの取り外し
 
 
 
キーの分解
キーはハウジングに押し込んであり隙間からマイナスドライバーでこじ開けて分解した。
樹脂製の鍵穴とロータリSWは一体だったものが切断して鍵穴だけ回転していた。
鍵穴の付け根にOリングの溝がありこの部分の厚みが薄く壊れやすい構造であった。
 
 
ロータリSW(左)の接点部(右)
 
キーポジションと接点(ワイヤーカラー)
○:接続    X:開放
このエンジンは停止時はイグニションが接地され 運転時は接地が切れる構造で、エンジン草刈り機と同じシンプルなもであった。
 
 
 
ハウジング
 
 
修理
スイッチの改造
      
改造部(左) 純正鍵(中央) 改造鍵(右)
 
折損したロータリSW部の樹脂に縦溝を彫り鍵先が差し込める様に改造。純正の鍵は先が狭く短いため空回りする、それで別の長めの鍵を加工して先端の幅と樹脂の縦溝の幅を同じにした、なお先端以外は使用に無関係で理屈としてはマイナスドライバーの如きもの。この結果ロータリSW部を鍵で直接回せる様になり無事始動できた。
 
 
始動動画
 
 
 

 
本体分解
  
右:AC100Vに変換するインバータ
 
フライホイールマグネット
      フライホイールが錆びている 、こんなに錆びていていいのか?
フライホイールマグネットと呼ばれる点火方式でバッテリー無しでスパークが飛ばせる。 エンジンとともに回転するフライホイールには永久磁石がセットされており、フライホイール内側のエキサイターコイルの周囲を回転して発生する磁力によりコイルに電流が流れる。この電流がON-OFFするとコイルの磁束が急激に変化して自己誘導作用が起こり、瞬間的に200V以上の高電圧を発生する。そしてこの電圧がイグニッションコイルの一次側に流れると、二次コイルとの間の相互誘導作用によって1万V以上の非常に高い電圧が発生して、スパークプラグの電極間に電気火花を発生させる。よってバッテリー無しで始動出来る。こんな重要パーツが錆びていて不安だが下手に触れない。
 
 
 
防災対策として購入した発電機だが殆ど発電機を使用していなかったためセルモータのバッテリは空の状態で緊急時にはセルモータは使用出来ない
 
 
 
 
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