かき氷器修理
「キューブアイススライサー」
「遠心力スイッチの接点清拭修理」
機種は 中部コーポレーション HC-6
 
このかき氷器は製氷器で作る3cm角以下のアイスを投入しスイッチを押すだけでかき氷が作れる機械です。何杯か作っているとスイッチを入れても動かないことがあり修理をした。 動かない時の状態ではブレーカは動作しておらず、投入口の蓋の安全スイッチも動作しておらず無関係でした。これ以外で始動しない原因としては遠心力スイッチの不良です、本装置のモータは分相誘導電動機で 主巻線と始動巻線を直角に配置し、始動巻線に流れる電流の位相が進み、両巻線の磁束に位相差ができ、回転磁界ができて回転子が回転し、回転数が同期速度の 3/4 程度に達したとき遠心力スイッチを開放し、始動巻線を自動的に回路から切り離しその後は主巻線磁界だけで回転する仕組みです。
             
遠心力スイッチが不良だと始動巻線に電流が流れずモータが始動しない。
そこでモータを調べてみた。

 
分解してモータを取り出す
  
東芝 『1PHASE INDUCTION MOTOR」 SPLIT-PHASE-START TYPE-SIK
  FORM-DBKKB  200W4POLES  100V50/60HZ 5.6/5.0A  RPM 1440/1730 』
 
モータ内部
 
停止時はスイッチが閉で、始動巻線に電流が流れる状態で、
高速回転すると右の黒いプレートが遠心力で下がりスイッチが開になる。
 
 
 

 
調査結果
接点をテスターで導通を調べると不安定だった、停止時は接点が閉じ導通があるべきなので時々始動しない原因は接点の接触不良と考えられる。
そこで接点を布にKURE 5-56を含ませ清拭し導通を安定させた。これで始動時に始動コイルに電流が流れ確実に始動出来た。
                                                        
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