石油ファンヒータの修理
「コロナKCF-326Y」
 
2006年購入し3年強使用したファンヒータが最近突然着火しなくなった。症状としては異臭を発する、点火火花はパチパチと飛んでいるが着火しないという状況である。このことからバーナの加熱ヒータおよび点火機構は正常と判断され、着火しないのは灯油がバーナまで届いていないと推定された。 早速前面カバーを開け電磁ポンプを調査することにした。制御基盤から出ている配線は行く先がきちんと明記されており分かりやすくなっていたので高圧の出る点火回路のコネクターは外してから電磁ポンプの調査を開始した。
まず電磁ポンプの出口からバーナに向かって細い銅管がつながっているのでこれを緩めて外しこの状態で電源を入れてみた、音は聞こえるが灯油が噴出して来なかった。 電磁ポンプが機能していないことが明白となったので取り外して、内部を覗いて見ることにした。しかし小さすぎて異常を見付けることが困難であった、思案のすえ先端の吸い込み口に自転車の空気入れを押し当て空気を通しみたところ内部に付着していた微小な油が噴き出た、これで何がしかの異物が取れたのではないかと淡い期待をふくらませて元に戻してみた。その結果予想が当たり見事に復活し正常に燃焼を始めた、修理して既に1月強になるが全く問題なく使用できている。
それにしてもフイルターがあるのになぜ詰まったのだろうか?
 
 
本体内部                           電磁ポンプ                 
  
 
電磁ポンプの左側が吸い込み口で右端が噴出し口になっている、吸い込み口にフイルター(黒色のキャップ)が付いている。
作業は左側の吸い込み口から空気を押し込む、口元での漏れはあまり気にしなくてよい。なお噴出し口側からだと1ウェイバルブにより流れを阻止する構造になっている。電磁ポンプの仕組みはコイルの部分に円筒パイプが有りその中のプランジャ(円筒形のピストン)がコイルの電磁誘導で左右に往復する。プランジャには1ウェイバルブが内蔵されており石油が吸い上げられるものです。
 
 
 
 
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