シガーソケットUSB充電器を
簡単昇圧改造
更新2020/06/05
DC3Vを9Vに昇圧して使いたいのでシガーソケットUSB充電器を改造することにしました。
本品は12Vを5Vに変えるダウンコンバータを簡単にアップコンバータに改造します。類似の報告サイトが沢山ありますが簡単に改造出来る方法なので紹介します。
材料
シガーソケットUSB充電器 : 800mAシガーソケット充電器(片山利器 100均のセリアで購入)
半固定抵抗器 :20KΩ 1個
回路図
改造前と改造後の回路図
改造方法
@オリジナルのプリント基板
Aプリント基板のパターンをカットする(橙線)、次いでショットキーダイオードと抵抗を抜き取る(○印)、LEDも除去する。
Bショットキーダイオードと抵抗270Ω、半固定抵抗(20kΩ)を接続する、ジャンパを配線する(青線)、ショットキーダイオードは向きに注意する。半固定抵抗以外は本品から流用する。組み上がったら3Vを入力して半固定抵抗を徐々に大きくして所望の出力電圧に調整する。IC「MC34063」から出力される基準電圧1.25Vに対して抵抗2つの比で出力電圧を決めます。
Vout = 1.25 * (1 + R2/R1) [V] 。本品のR1=1.2kΩで抵抗R2を取り外し、代わりに半固定抵抗器を取り付けます。R2の抵抗値は出力したい電圧で決めます。Voutの式からR2を逆算しますと次ぎのとうりで 9V:7.44KΩとなります。入力が2.5V以上なら一定の9Vを出力します。
改造後
負荷テスト
入力3V 出力9Vに設定して抵抗負荷につないだ時の出力電流
負荷抵抗 |
電源側電流 |
出力電圧 |
出力電流 |
387Ω |
120mA |
8.95V |
20mA |
100Ω |
250mA |
8.91V |
89mA |
55Ω |
320mA |
7.30V |
132mA |
上の表から最大負荷電流は89mAを超えると出力電圧が低下する
使用例
9V電源で駆動するマルチメーターテスターを単三2個の3Vで使える様上記のアップコンバータを組み込みました。C・L・R・ESR・ダイード・トランジスタのテスターできちんと動作しています。
内部にアップコンバータを組み込んだ様子