見納めのタウシュベツ橋梁
(2018/6/25撮影)
旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群

 
タウシュベツ橋は第1回北海道遺産に選定された「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」の1つ。人工の糠平湖に沈んでしまう「幻の橋」で水位によって姿を現すとして人気の橋ですが、もはや崩壊寸前です。ガイドの案内で見学してきました。
糠平湖の水かさが増える6月末頃から湖面に沈み始め、10月頃には湖底に沈みます。水かさが減る1月頃から凍結した湖面に再び姿を現すため、“幻の橋”といわれています。当日は見学者が満員で朝5時30分の出発となりました。
 
 
 
湖面に橋が映ると眼鏡のように見える。またアーチ橋ということもあり、「めがね橋」の別名を持つ。古代ローマの遺跡を思わせるその姿は、周辺の景色とも調和しているとされる。第1回北海道遺産に選定された「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」の1つである。
 
 
 
ダム湖に捨てらた橋。
水面に波が立っています(画像加工)
 
 
水位が下がって顔を出した橋
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
水没するため年年劣化が進行しています
 
凍結・融解を繰り返す凍害から、躯体の損傷は拡大する。橋の工法は鉄筋コンクリート枠の内部に割石を詰める、現代でも法枠工で用いられる手法が採用されている。これは、安く、早く、優美な形状のアーチを築造せしめた当時の鉄道省技術陣の良案であった。しかし外側の枠が崩れたなら、内部の詰め石が容易に崩壊する欠点を抱えておりこの弱点が露わとなり、2017年時点で橋の崩壊は時間の問題となっている
 
 
湖面に橋が映って眼鏡となるーーーー水鏡撮影をしてみました
 

 
 
Npoひがし大雪自然ガイドセンターのガイドで見学(料金3000円)
 
貸与された長靴を履いて線路跡をたどって橋まで徒歩で行く、
線路跡地に水位上昇時の流木が散在している。
 
 
 
付近はヒグマが棲息 、熊よけのベルと唐辛子スプレイを携行するガイドさん
 
 
 
動画「見納めのタウシュベツ橋梁」
 
 
 
 
 

 
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